子供に習い事をさせるとき、まずは1つのことから行わせるかと思われますが、その後に別の習い事をどんどん増やすのは子供にとって良いことなのでしょうか。
複数の習い事を検討する前に、メリットやテメリットを知る必要があるかもしれません。
多くの技術や知識は得られるが分散される可能性
何かを経験をさせるための方法として習い事があり、1つだけ行わせてもそれなりに経験を得ることができます。
1つだけでなく2つ、3つと複数行わせるようにすれば、その数だけいろいろな経験ができるということで、多くの技術や知識が得られる点にメリットがあるといえます。
スポーツでも1つの種目だけより、いくつか行えばそれぞれの技術が身につきますし、スポーツと学習の分野で行えば文武両道としていろいろな分野で才能を開花させられる可能性があります。
習っていくことすべてにそれなりに結果を出せれば、やっている方としても楽しく感じられますし、子供にうまく合えばそれぞれを少しずつ上達させたりできるかもしれません。
しかし、時には自分の力が分散されてしまうときもあるので注意しなければいけません。
野球だけをやらせていたら野球の技術を大きく伸ばせたのに、柔道もやらせてしまったのでどちらも中途半端になる可能性が出てきます。
その時には子供が好きな方に専念させたり、親が子供の才能のある分野を決めてあげて集中できるようにするなどが必要になるでしょう。
時間管理ができるが多すぎると負担が大きい
学校は時間で管理されていて、授業開始までに学校に行ってそれぞれの時限で定められた授業を受けていきます。
1日にいろいろな科目の授業を受けるので切り替えが大変ですが、一応学校側が管理をしてくれるので生徒はそれについて行けばいい状態になっています。
一方で放課後はそれなりに余裕があるためにその時間を無駄に過ごしてしまうときがあります。
テレビを見て過ごしたり友達と遊んだりするだけではもったいない過ごし方になるかもしれにないので、放課後に余裕があるのであれば習い事をさせるのも良いでしょう。
スポーツにしても学習や芸術などでも目的をもって時間を過ごせるようになります。
ただ1つだと1週間のすべてが埋まるわけではないのでその他の日に怠けてしまうことも考えられます。
そこで複数行わせると余裕がないために自然と時間をうまく使えるようになります。
学校で時間割の通りに行動するのと同様、自分の生活をコントロールできるようになり、メリハリの利いた行動が行えるようになるかもしれません。
うまく軌道に乗ってやりくりができれば問題ありませんが、あまりたくさんやらせるとそれが負担になるときもあります。
子供が自らやりたいというものもあるでしょうが、親が多少無理やりにさせるものもあります。
子供としては限界なのにそれを超えてやらせると、時間管理の前にパンクしてしまう可能性があるので十分注意しなければいけません。
それぞれの子供の能力に合わせていくつやらせるかを決めると良いでしょう。
得意分野の選択肢を増やせる一方で狭める可能性
人生には与えられる部分もあれば選択をする部分もあります。
学校で学ぶことであれば、義務教育の部分は与えられるのでそれに従って利用できますが、学校だけでなく将来にいろいろな選択をするとき、1つしか経験がないと選択肢も1つになってしまいます。
何か習い事をさせるとき1つだけだとそれしか得意分野がないために、それ以外の選択がしにくくなるかもしれません。
野球もサッカーもやっていれば、その中から自分のやりたいことを選べます。
それぞれのいい点などが分かっているのでより選びやすくなるでしょう。
親としては子供に多くの選択肢を与えてあげたい気持ちもあるでしょうし、習い事をたくさん行わせるとそれらから選べるのでいろいろな道に進められる可能性が高いのも確かです。
ただしその反面、その中からしか選べない問題も出てくるかもしれません。
スポーツにしても勉強にしても非常にたくさんあり、自分に合うものを探すのは大変です。
親が子供にさせていることが子供に合っていれば良いですが、そうでなければ将来適切な選択ができなくなるときもあるので、やみくもに習わせる内容を決めるのではなく子供の性格なども考えながら決めると良いかもしれません。